研究テーマ: 2016年度
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2016年度

研究テーマの概要

 本研究室では,チタン合金,ステンレス鋼,3Dプリンター製各種金属などの先端材料,およびその表面改質材,熱処理材および複合処理材の組織形態,機能性および各種強度等の評価および改善を実験的に行います.

Key Words: チタン合金,ステンレス鋼,3Dプリンター,微視組織,機能性,強度,転位

 
参考のため,2016年の研究テーマを以下に示しておきます.その年の研究テーマについては,研究室訪問時に確認してください.

三次元造形技術により作製した金属材料の特性改善



製品例(モデル)

【概 要】 近年,金属材料の三次元造形技術(3Dプリンター)が注目されています.この技術を用いれば,3Dデータから金型なしで直接,製品を成形できるため,高付加価値単品製品や試作品の製造が容易となります.本研究では,同技術を用いてチタン合金等の特性改善を行うのみならず,新たな着想に基づいて各種製品の高性能化および軽量化を目指します.

【説 明】 この研究では,同分野で先端的研究を推進している関連会社および大学と共同で研究を進めます.卒研生は,修士2年生の指導の下で研究を実施します.

【習得できる能力】 金属用3Dプリンターおよびそれにより得られる特殊組織に関する基礎知識が習得できます.

【注 意】 当研究は相当にハードです.「途中退場」は絶対に許されません.覚悟の上,選択してください(超本気で言っています).


表面処理によるチタン合金の性能向上


FPB材の表面組織

【概 要】  日本が持つ基礎技術の中で,他国が太刀打ちできないのが表面処理技術です(これが理解されれているのは独国くらいです).本研究では,各種表面処理によりチタン合金の性能改善を目指します.

【説 明】  基礎研究が好きな人向けです.卒研生は,修士1年生の指導の下で研究を行います.

【習得できる能力】  金属材料の表面処理技術の現状について基礎知識が習得できます.

摩擦撹拌接合したチタンおよびその合金の特性評価


FSWしたアルミニウム合金の接合部

【概 要】 摩擦撹拌接合(FSW)は,アルミニウム合金で確立した接合技術です.しかし,高硬さを有するチタン系材料に関しては,現在技術を確立するべく研究が進められている段階にあります.本研究では,摩擦撹拌接合したチタン系材料に関し,基礎研究を推進します.

【説 明】 この研究は新たな取組みであり,新しいものが好きな学生向けです.発展的には,チタンを超えて各種金属材料に関する研究を進めます.卒研生は,修士1年生の指導の下で研究を行います.

【習得できる能力】 FSWおよびチタンに関する基礎知識が習得できます.


研究テーマ一覧

1.三次元造形技術により作製した金属材料の特性改善(科研テーマ)
  修士2年1名+卒研生1名,修士1年3名(別テーマ)

2.表面処理によるチタン合金の性能向上
  (大手素材メーカー,有名大学+科研テーマ)
  修士1年1名+卒研生1名

3.摩擦撹拌接合したチタンおよびその合金の特性評価(予定:科研テーマ)
  修士1年1名+卒研生1名


重要事項

 当研究室は,各種研究を積極的に推進してくれる学生を求めています.学生諸君と「真に」研究し,新たな世界を築きたいと思います.ただし,配属前に自分の目で先輩,研究室,教員あるいは研究テーマが「あう」,「あわない」を判断して下さい.


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