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研究テーマの概要 |
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本研究室では,チタン合金,アルミ合金,ステンレス鋼,FRP (fiber reinforced plastic)などの先端材料,およびその表面改質材や接合材などの組織形態,機能性および強度の評価を実験的に行います.
Key Words: チタン合金,アルミ合金,ステンレス鋼,複合材料,FPB (fine particle bombarding),DLC (diamond-like
carbon), FSW (friction stir welding), 組織,機能性,強度,疲労,転位
2014年度の研究テーマは,以下の通りです(最後まで,お読みください).
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高強度ステンレス鋼に係るフレッティング疲労強度の支配因子と設計指針の確立
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実験装置
※フレッティング疲労: 摩擦摩耗と繰返し応力の同時的作用により生じる疲労現象(疲労研究の中で評価が最も難しい現象の一つ). |
【概 要】 各種機械製品でしばしば問題となるフレッティング疲労※に関し,ステンレス鋼を対象として現象解明および支配因子の明確化を試みます.同時に,実際の設計へ応用可能な評価法の確立を目指します.
【説 明】 卒研生は,博士学生(機械メーカー所属)および修士1年生とともに研究を行います.(変更有)
【習得できる能力】 各種ステンレス鋼やフレッティング疲労に関する基礎知識が習得できます.また,応用を前提として実験を進める際に必要な思考能力が身につきます.
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制御装置 |
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β型チタン合金の微視組織と強度との関係 |
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EBSD分析結果 |
【概 要】 チタン合金の中でも,近年,冷間加工性に優れ,高強度化が達成可能なβ型チタン合金が注目されています.最近では,航空機部品としても多用されています.しかし,比較的新しい合金であるため,基礎的なデータの蓄積が望まれています.本研究では,冷間加工したβ型チタン合金について,微視組織と強度との関係に係る詳細検討を行います.
【説 明】 この研究は,金属メーカとの共同研究です.卒研性は,修士2年生の指導の下で研究を行います.
【習得できる能力】 チタン合金の組織に関する基礎知識が習得できます.また,透過型電子顕微鏡やEBSD装置などの分析機器に係る知識や技術が習得できます.
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DLC(diamond-like carbon)被覆を最終処理とする複合表面改質
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各種表面改質
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【概 要】 日本が持つ各種技術の中で,近隣諸国が未だに太刀打ちできない技術が「表面改質・熱処理技術」です.本研究では,プラズマ処理,FPB(微粒子衝突)処理,熱処理等の各種表面改質を下地処理として施した後,最終処理としてDLC被覆を施すことにより,金属材料の耐摩耗性,耐食性および疲労強度の同時的改善を目指します.
【説 明】 この研究は,表面処理会社との共同研究です.卒研生は,修士2年生の指導の下で研究を行います.
【習得できる能力】 金属材料の表面改質・熱処理技術の現状に係る知識が習得できます.特にDLC被覆は,近年,注目されている技術です. |
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研究テーマ一覧 |
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1.高強度ステンレス鋼に係るフレッティング疲労強度の支配因子と設計指針の確立:
博士2年+修士1年
2.β型チタン合金の微視組織と強度との関係(共同研究):修士2年+卒研生
3.DLC被覆を最終処理とする金属材料の複合表面改質(科研費,共同研究):
修士2年+卒研生
4.電子線照射により成形したα+β型チタン合金の高強度化(京都市補助金):
修士2年+卒研生
5.FPB処理を施した各種金属材料の表面性状:修士1年+卒研生
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重要事項 |
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当研究室は,卒業研究に留まらず,共同研究を教員とともに実施してくれる学生を強く求めています.学生諸君と「真に」研究し,新たな世界を築きたいと思います.HPだけでなく発表会にも参加して,自分の目で研究室,教員あるいは研究テーマが「あう」,「あわない」を判断して下さい.なお,学部生諸君には本学大学院への進学をお勧めします.
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