|
▼ |
研究テーマの概要 |
|
本研究室では,チタン合金,ステンレス鋼,3Dプリンター製各種金属などの先端材料,およびその表面改質材,熱処理材および複合処理材の組織形態,機能性および各種強度等の評価および改善を実験的に行います.
Key Words: チタン合金,ステンレス鋼,3Dプリンター,微視組織,機能性,各種強度,疲労,転位
2015年度の研究テーマは,以下の通りです(最後まで,お読みください).
|
|
|
▼ |
高強度ステンレス鋼に係るフレッティング疲労強度の支配因子と設計指針の確立
|
|
実験装置
※フレッティング疲労: 摩擦摩耗と繰返し応力の同時的作用により生じる疲労現象(疲労研究の中で評価が最も難しい現象の一つ). |
【概 要】 各種機械製品でしばしば問題となるフレッティング疲労※に関し,高強度ステンレス鋼を対象として現象解明および支配因子の明確化を試みます.同時に,実際の設計へ応用可能な評価法の確立を目指します.
【説 明】 卒研生は,博士学生(機械メーカー所属)および修士2年生とともに研究を行います.(変更有)
【習得できる能力】 各種高強度ステンレス鋼やフレッティング疲労に関する基礎知識が習得できます.また,応用を前提として実験を進める際に必要な思考能力が身につきます.
|
|
制御装置 |
|
|
▼ |
FPB処理を施した各種金属材料の表面性状 |
|
|
FPB材の表面組織
|
【概 要】 日本が持つ各種基礎技術の中で,他国が太刀打ちできないのが表面改質技術です.本研究では,FPB(微粒子衝突)処理により表面に形成される表面層について,純Ti,CuおよびFeを対象として詳細に調べ,結晶構造の相違との関係を明らかにします.
【説 明】 卒研生は,修士2年生の指導の下で研究を行います.基礎研究が好きな人向けです.
【習得できる能力】 金属材料の表面改質技術の現状について基本的な知識が習得できます. |
|
|
|
▼ |
金属用3Dプリンター製チタン合金および耐熱超合金の特性改善 |
|
製品例(あくまでモデルです) |
【概 要】 近年,3Dプリンターによる金属造形技術が注目されています.この造形装置を用いれば,3Dデータから金型なしで直接,製品を成形できるため,高付加価値単品製品や試作品の製造が容易となります.本研究では,3Dプリンター製チタン合金および耐熱超合金の特性改善を行い,各種製品の実用化や高性能化・軽量化を目指します.
【説 明】 この研究では,独国3Dプリンター造形装置日本総代理店から材料提供されます.卒研生は,修士1年の指導の下で研究を行います.
【習得できる能力】 金属用3Dプリンターに関する基礎知識が習得できます.また,チタン合金や超合金に係る基礎知識が習得できます.
【注 意】 当研究は相当にハードです.「途中退場」は絶対に許されません.覚悟の上,選択してください(超本気で言っています).
|
|
|
▼ |
チタン合金の特性改善に係る基礎的研究 |
|
EBSD分析結果 |
【概 要】 チタン合金は,航空宇宙産業および医療用機器を中心として使用されています.しかし,比較的新しい合金であるため,データの蓄積および特性改善が望まれています.本研究では,特に機能性付与あるいは強度改善を目指し,基礎的研究を推進します.
【説 明】 この研究は,大手素材企業との共同研究です.卒研性は,大学院生の補助の下に研究を行います.
【習得できる能力】 チタン合金の組織に関する基礎知識が習得できます.また,透過型電子顕微鏡やEBSD装置などの分析機器に係る知識や技術が習得できます.
|
|
|
▼ |
研究テーマ一覧 |
|
1.高強度ステンレス鋼に係るフレッティング疲労強度の支配因子と設計指針の確立:
博士3年+修士2年
2.FPB処理を施した各種金属材料の表面性状:修士2年(+卒研生1名)
3.金属用3Dプリンター製チタン合金および耐熱超合金の特性改善
(共同研究テーマ,JST・科研申請中):修士1年+卒研生1 or 2名
4.チタン合金の特性改善に係る基礎的研究(共同研究テーマ):
卒研生1名(修士学生の補助の下で研究推進)
※テーマ―等に未確定の部分があります.ご了承ください.
|
|
|
▼ |
重要事項 |
|
当研究室は,卒業研究に留まらず,各種研究を教員とともに推進してくれる学生を強く求めています.学生諸君と「真に」研究し,新たな世界を築きたいと思います.HPだけでなく発表会にも参加して,自分の目で研究室,教員あるいは研究テーマが「あう」,「あわない」を判断して下さい.学生諸君には【本学修士課程および博士課程への進学】を強く求めます.
|
|
|
|