>home >column >松井 圭章 >3: 2006/10/16
 

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こんにちは。こちらに来て1ヶ月が過ぎました。今回は僕のいる地域について書きたいと思います。

今僕がいるのは,スペイン,Barcelonaから30分ぐらいのTerrassaという街だという事はすでに書いたと思います。
しかし,”ここはスペインである以前にCatalunyaなんだよ”と最初に言われました。Catalunya選抜のサッカーチームもあり新聞やテレビCMでは”ひとつの国に,1つの代表を”というメッセージが掲載放送されました。先日はCatalunya選抜とEuskadi選抜の試合がスペイン代表の試合の翌日に行われました。スペイン代表の試合に合わせて試合を行うということは,リーグ戦の無い日ということもありますがCatalunyaの存在を主張する意味もあっての事でしょう。

歴史の上では幾度と無くそのときイベリア半島を支配していた国に支配され,Catalunya語の使用を制限されて来たため,前出のEuskadiとともにMadridや中央地域に対する対抗意識や民族意識の強い地域です。ここではスペイン人でさえ外国人です。スペイン人はよそ者ということです。だからといって敵対視することはありませんが。

言語はCatalunya語を話します。Catlunya語はスペインの4つの公用語のひとつでスペイン語やフランス語,イタリア語と同じようにラテン語から派生した言語です。そのためスペイン語やフランス語によく似ています。日本でも近い地域で方言が似ているのと同じでしょう。ただ,スペイン語はスペイン全土で使うためほぼすべての人がスペイン語も話すことができます。電車のアナウンスはスペイン語とCatalunya語が1回ずつ流れます。街では2つの言語が表記されている場合とどちらか一方しかかかれていない場合とあります。テレビやラジオはスペイン語のチャンネルとCatalunya語のチャンネルとあります。全国ネットの番組でCatalunya語が話されている場合はスペイン語の字幕が付きます。学校教育でもCatalunya語の授業をのぞいてはスペイン語が用いられるようです。

大学では中南米をはじめスペイン以外の国からも学生が来るし,国内もいろいろな地域から学生が来るので授業はスペイン語で行われます。研究室では2つの言語が両方使われています。僕自身はCatalunya語はあまり分かりません。スペイン語と似ている部分もあるのでそういう場合は類推ができます。スペイン語とは発音が違うので話を聞いていても分かることは少ないですが,単語のスペルは似ているため読むことだけは聞く,書く,話すに比べてかなりできると思います。そのためスペイン語とCatalunya語が両方表記されている場合,読み比べて意味を推測できるのでCatalunya語の勉強になります。

この地に住む人がみんなスペイン語を話せるからといって,スペイン語しか話さないのはよくありません。Catalunya出身の人はCatalunya語こそが自分たちの言葉だと思っています。特にその意識がほかの地域に比べて強いため,地域社会に溶け込むにはCatalunya語を積極的に学んでいくべきだと思いました。

 
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