貯槽に向かって右側が小型容器専用のノズル.混雑時以外は右側を使用する.
まず,液取専用金属フレキシブルホースのノズル部分を鞘から抜き取り,液取容器に入れる.ホースができるだけ曲がらない状態で供給する.
低温下では材料物性が変化し,堅くもろくなる.ホースに無理に力を加えたり曲げたりすると,折れの原因となる.
液取出弁(L-6b)を,少しづつ,静かに開けて液体窒素を取り出す.配管や金属フレキシブルホースが冷えきるまでは,暫くガス状態で出てくる.
操作には乾いた革手袋を使用すること.低温の金属部分に手や皮膚で直接触れたり塗れた革手袋を用いると,凍傷になる恐れがある.
貯槽内圧が 0.1 MPa より高いと、液化ガスが液取容器の外に吹き出し,飛散することがあるので注意.
(右図の弁は,今は新しいものと交換されているが使用方法は同じである.)
常に吹き出し状態を確認しながら弁の開閉状態を調整する.なかなか出てこないからと言って弁を開けすぎると,液体が出始めたときに大量の気化が起こり,大変危険.(体積比約650倍増)
必要量を取り出した後,液取出弁をしっかり閉め,フレキシブルホースを専用スタンドにもどす.
本貯槽は液取り専用の特別仕様となっている.通常の液取出作業においては,液取出弁以外の弁類を絶対に開閉しないこと.
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