液化窒素

 

トップ ページ 
沿革 
専門部会  
基本事項 
[液化窒素] 
[保管容器] 
貯槽利用法 
連絡先 
緊急時対処法 
ほか 
利用法(動画) 

 

 

性質および取扱注意点

窒素

液化窒素(液体窒素)

 

気体状態

無色,無味,無臭

比重:0.97(vs空気)

液体に対する体積比:約650倍

常温以下で不活性,不燃

高温で窒素酸化物を生成

液体状態

無色透明

比重:0.81 g/cm3 

沸点:-195.8℃

融点:-209.9℃

蒸発潜熱:47 kcal/kg

 

危険・有害性の分類

分類名称:高圧ガス

有害性:単純窒息性(低温)

一般応急処置など

・凍傷の場合

 こすらない.患部を露出させる.冷水であたためる.ガーゼで保護する.

・酸欠の場合

 新鮮な空気中へ移動させる.保温し,安静にさせる.時には酸素吸入や人工呼吸を行う.

 

極低温に対する注意点

 

・液化窒素や低温金属部分に直接触れない.

・ゆるめの乾燥した革手袋を使用する.

・取扱中は必ず保護メガネを使用する.

・低温における材料物性の変化を十分考慮する.

・冷却による収縮などを考慮する.

・初使用の装置や機器は特に注意を払う.

・霜付きにより,断熱状況を判断する.

・決して閉じた空間内に封じ込めない.(気化時の危険性)

・液体酸素(沸点-154℃,易可燃・爆燃性)の凝縮を考慮する.

  *液体酸素気化時における容器爆発の危険性.

  *高濃度の酸素雰囲気では,物質はより容易に発火しやすくなる.

 

気化に対する注意点

 

・液化窒素が気化すると,約650倍の体積となる.そのため圧力増加による危険性が増すほか,空気中酸素濃度の低下による窒息の危険性も生じる.

・通常空気中酸素濃度は約20%であるが,それが18%以下となると酸素欠乏症状を示し,約15%で脳活動が著しく低下する.最悪,6%以下の空気を吸うと呼吸機能が麻痺し,たった1回の吸入でも失神や昏睡,呼吸停止に陥るなどの致死的な状態となる.

Copyright(c) 2002 Kyoto Institute of Technology. All rights reserved.