分科会プログラム

平成 28 年 6 月 24 日 (金)

※6 月 20 日 (月) 18 時 40 分まで,誤った時間帯を掲載しておりました。申し訳ありません。

第一分科会 [会場: センターホール]

学外とコラボレーションできる情報基盤の活用と取り組み
10:30〜10:35
開会・趣旨説明
司会: 京都工芸繊維大学 情報科学センター 森 真幸
10:35〜11:00発表
「キャンパス無線 LAN 設備のキャリア Wi-Fi との共同利用」
広島大学 情報メディア教育研究センター長 相原 玲二
概要:
広島大学では,急増するスマートフォンやタブレット端末の利用に対応可能な学内ネットワーク環境整備の一環として,2012 年 8 月より,通信事業者と協力して,学内の多くの場所でキャリア Wi-Fi が利用できる環境を構築してきました。現在,本学は無線 LAN 設備として約 650 アクセスポイントを整備していますが,それらを au,softbank,docomo,NTT フレッツ・スポット等の Wi-Fi サービスと共用し,本学の学生,教職員,来訪者等に提供しています。本講演では,その構成や手続き等について紹介します。
11:00〜11:25発表
「京都大学における多様な関係者への情報サービス提供の現状と課題」
京都大学 情報環境機構 森村 吉貴
概要:
大学における教育研究活動には多様な関係者が存在し,情報サービスを提供する上では学内・学外といった二値的な所属関係にとどまらず,大学との多様な関係性に応じた柔軟なサービスの提供方法が求められます。今回は,主に ID 発行やネットワーク環境の観点から,多様な関係者への情報サービス提供の現状と課題についてお話しできればと思います。
11:25〜11:50発表
「入試導入に向けた CBT 型英語スピーキングテストシステムの開発・運用: 既存の情報演習室を利用する試み」
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 坪田 康
京都工芸繊維大学 大学戦略推進機構 神澤 克徳
京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 羽藤 由美
概要:
京都工芸繊維大学では,英語教員と情報科学センター教職員が連携して,学部・大学院入試への導入に向けた CBT 型英語スピーキングテストを開発してきました。既存の情報演習室でのテスト実施を実現するために,Windows のカスタムイメージの作成や,セキュアなテストデータ共有システムを構築し,2014 年度より学部 1 年次生約 700 名を対象に,入試導入へのフィージビリティスタディを兼ねたテストを実施しています。当日は,オンライン採点システムや日本 (京都工繊大) ― フィリピン (採点者) ― イギリス (共同研究者) の三地点を結ぶ採点者訓練についても報告します。
11:50〜12:15発表
「情報教室における TOEFL-iBT の実施」
大阪大学 サイバーメディアセンター 倉橋 農
概要:
本学では,授業用として運営する CALL 教室を利用して,TOEFL-iBT の試験会場を構築しました。TOEFL-iBT を含む多くのオンライン試験では,FAT 機での専用イメージを用意するなど,試験配信元から統一した環境を完備するよう要求されます。当該教室はネットブートでの管理を行っていますが,本発表ではこれら要求をどのような技術的手段で充足したかを報告し,学外受験者への対応や学外での実施と言った,将来的な可能性について議論します。
12:15〜12:30総合討論

第二分科会 [会場: 60 周年記念館 1 階記念ホール]

大学におけるクライアント証明書の運用事例および課題
10:30〜10:35
開会・趣旨説明
司会: 京都工芸繊維大学情報科学センター 永井 孝幸
10:35〜11:00発表
「UPKI 電子証明書発行サービスとクライアント証明書の活用に向けて」
国立情報学研究所 学術認証推進室 中村 素典
概要:
2015 年から NII の事業としてサービスを開始した UPKI 電子証明書発行サービスでは,新たにクライアント証明書やコード署名証明書の発行を開始しました。本講演では,UPKI 電子証明書発行サービスにおける証明書の発行状況を紹介するとともに,クライアント証明書の活用に向けて展望します。
11:00〜11:25発表
「京都大学でのクライアント証明書の利用と申請受け付けシステムの紹介」
京都大学 学術情報メディアセンター 古村 隆明
概要:
京都大学では,NII の UPKI 電子証明書発行サービスで取得できるクライアント証明書を利用して,VPN 接続時や無線 LAN 接続時の端末認証を行う計画です。学生や教職員の多くがクライアント証明書の取得することが予想され,学内の申請受付や,NII への発行申請手続を省力化する必要があります。このため,Shibboleth 認証に対応した学内申請受付システムを Ruby on Rails を用いて開発し,学内で試用しながら機能拡張を行っています。本システムは NII への申請処理にも対応しており,利用者からの申請を受け,NII への発行申請を自動的に行うことも可能です。本講演では,クライアント証明書の用途の紹介と,申請受付システムについて紹介します。
11:25〜11:50発表
「名古屋工業大学における認証基盤システム」
名古屋工業大学 技術部 石川 茂
概要:
名古屋工業大学では 2007 年 4 月に導入した情報基盤システムから全構成員の ID を統一し,この ID が記載されたクライアント証明書を格納した接触・非接触ハイブリッド IC カードを配布して個人認証させることで,学内サービスへのPKI認証によるシングルサインオンを可能としました。本認証基盤の構成や管理運用,課題について紹介します。
11:50〜12:15発表
「金沢大学統合認証システムにおけるクライアント証明書利用に向けて」
金沢大学 情報化推進室 松平 拓也
概要:
金沢大学では金沢大学統合認証システム (KU-SSO) の構築・運用を行い,各種学内サービスのシングルサインオンを実現しています。近年の状況を鑑み,現在,ID・パスワードによる認証方式からより強固な認証方式である多要素認証方式への移行を進めています。本学では,多様な構成員に対応するため,複数の多要素認証方式を提供予定です。本発表では,その多要素認証方式の内,クライアント証明書を利用した UPKI パス方式を中心に説明を行います。
12:15〜12:30総合討論