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Spain United Kingdom |
スペイン留学レポート 4 2005 10 3 こんにちは。今日(10月3日)でちょうど滞在1ヶ月が経過しました。早いもので1/3の日にちが経ってしまいました。1ヶ月経過した今でも毎日が驚きの連続です。日本の価値基準で物事を判断すると、非常識と判断されることがこちらでは常識と判断されます。例えば、スペインの電車の中では日本と違い携帯電話で通話する人がたくさんいます。日本では公共の場はすべての人に平等に与えられる場であり、私的の場に比べ自由を失います。だけれども、スペインにおける公共の場は、すべての人に平等に与えられると同時に、平等に与えられるからこそ個々に自由にその場を使用しているように見えます。携帯電話で話をする人、犬を連れ込む人、ハーモニカを吹く人、自転車を乗り入れる人など。個々人が電車という公共の場を自由に楽しんでいます。さすがに、喫煙は禁止され罰金制度も導入されていますが(笑) 今回は、ガウディなどの建築とまた違った現代建築と広告についてご紹介します。 まず、地中海に開かれた街バルセロナが港の再開発を行い、ポルトベイという商業地域ができました。ちょうどバルセロナの中心地の真ん中を通るランブラス通りを海に向かって行くと、コロンブスの像の近くに隣接しています。波の形状を表現したかのような橋を渡ると、映画館や水族館、レストランやディスコといった商業施設の立ち並ぶのが目にみえてきます。実はこの橋、船が橋を横に通ろうとすると橋の一部が移動し、船が通ります。その間は通行人は、橋が元に戻るのを通過する船を見ながらのんびりと待ちます。時間にしておよそ10分くらいでしょうか。今や遅しと待つ日本とは違い、みんな橋が元に戻るのをゆっくり、そして待ち橋が元に戻ってもすぐには移動せず、ゆっくり移動します。時間が日本とは違い、ゆっくり流れています。
そこにMaremagnumというショッピングモールがあります。そこにはたくさんのショップやレストランなどが集まっています。この建物で一番目が行くのは正面入り口の天井・壁のデザインです。正面入り口は地中海を正面にし、鏡のような天井・壁は地中海を写し、さらに建物の中に入る人々をも映し出します。まるで、その天井・壁を見ながら遠くから入り口を目指して歩いていくと最初は海の上を歩いているような感覚になり、入り口に近づくと天井・壁が低くなり入り口に近づくと同時に海の中に入っていくような感覚になります。中に入ると少し薄暗く、少し歩くと0階から2階まで通る吹き抜けがあり明るい光が注いできます。地中海を感じることのできるMaremagnum。一度スペインを訪れることがありましたらぜひ立ち寄ってください。 次にスペインの広告、特にマス4媒体とは違った屋外広告、構内広告、吊革広告についてご紹介します。このような広告があります。 特にデザインに関して日本と違った点はありませんが、日本と大きな違いは広告の量です。もちろんマス4媒体は日本と同じくらいの広告はあるとは思いますが、屋外広告、構内広告、吊革広告といった街の中で見かける広告が日本に比べ極端に少ない。例えば屋外の広告はこのようにケースに入ってます。バルセロナのような都会だけではなく、どこの街でもこのような形式を取っています。
日本の産業が発展してきた理由の一つとして、広告を否定するわけにはいきません。産業資本社会のように多くの機械を使い多くの人を使う時代ではなく、現代のポスト産業資本社会においてはそのような量で産業を形成するのではなく質で産業を形成する時代へとなりました。つまり、新しいモノを作り出し、他の製品との差異性から利益を生み出さなければなりません。差異性とはもちろん技術であり、デザインであり、そして情報でもあります。いかに情報を消費者に対して他社とは違うように伝えるか。そういったことから広告を否定するわけにはいきません。要は景観・産業の発展のどちらに重点を置くか。一番いいのは、景観・産業の発展どちらか、つまり「or?」ではなく、景観・産業の発展どちらも重点を置く「and」の考え方が必要だと思います。日本は21世紀、蔑ろにしてきた景観を考慮した産業の発展をしていかなければならないでしょう。 それでは今回はこの辺で失礼します。 |