高周期15族元素であるヒ素原子を中心としたホモ環状化合物とアセチレン誘導体とのラジカル交互共重合体および環状二量体付加物を世界で初めて合成することに成功し、
これらを用いて種々の遷移金属への配位や反応性を検討することでこれまで研究例のほとんどないヒ素含有有機化合物および金属錯体の機能探索を行っています。
最近、環状二量体付加物であるcis-1,4-ジヒドロ-1,4-ジアルシニン(cis-DHDA)を用いて得られる白金(Ⅱ)錯体結晶は室温で発光しませんが、
これに塩化メチレンやトルエンなどの溶媒蒸気の吸脱着による結晶密度変化によって発光のON-OFFスイッチングが制御でき、
溶媒分子の選択性も認められる従来にない結晶系ホスト材料であることを見出しました。
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