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1. 概要


2007年の12月21日から10日間,タイ,チュラロンコーン大学に滞在しました.滞在の目的は海外の研究機関で研究の補助や指導を行うことで国際的な技術者としての意識を高めることです.そのため,10日間の滞在中は現地の大学4回生の授業で研究内容のプレゼンを行うほか,印刷工場を訪問して現地の技術者の方々とディスカッションを行うなどしました.

2. チュラロンコーン大学 具体的にどのような活動を行ったかお話しする前に,私が滞在したチュラロンコン大学について書きたいと思います.チュラロンコン大学はタイ王国の首都バンコクの中心,サイアム地区にある大学です.サイアム地区には大規模なショッピングセンターが軒を連ね,大学の敷地の一部も「サイアムスクエア」というショップ街になっています.そんな賑やかな地区にあるものの大学構内はいたって静か.緑豊かな構内にはリスがいたりして,とても同じ地区にあるとは思えないほどのんびりしています.しかし研究機関としては規模もレベルもタイ国内においてトップクラスの大学なのです.その中で私は画像や印刷関連の学科でお世話になりました.ちなみに私が行った12月後半の時期は,タイの大学ではテストシーズンでした.仏教国であるタイの年末年始はお釈迦様の誕生日(4月8日)なので,西洋の暦でいう年末年始はあまり重視されないのだそうです.テスト期間ということもあり,学内はいたるところで勉強に打ち込む学生だらけでした.テスト前の状況は万国共通ですね.
3. TAプログラム

タイに行ったとはいえ一応「留学」なので遊んでいるわけにはいきません.平日は普通に大学に通って様々な活動を行いました.具体的には大学生の前で研究内容を発表したり,共同研究を行う学生とのミーティングや現地の工場訪問などを行いました.研究内容の発表では4回生の学生や院生,他学科の先生方を前に英語で研究内容をプレゼンし,その後は質問を受けたりディスカッションを行いました.また,その後は大学の印刷工場(といっても実験室のような場所ですが)で印刷について学んでいる学生の様子を見学しました.現地の印刷工場見学では,現地でもわりと大きな印刷会社で一連の印刷工程を見学し,会社の方々とディスカッションを行いました.

これらの活動で痛感したことはやはり言語力の無さです.伝えたいことをなかなか伝えられないもどかしさを滞在中はずっと感じていました.実は簡単に言えてしまうことでも難しく考えてしまったり,形式にとらわれて余計に混乱したり.でも10日間という滞在期間でも段々と慣れてきて,なんとなくでも伝わってくるのが分かりました.やっぱり一度海外に出てみると違いますね.ちなみにせっかく滞在中に英語脳になったものの,日本に帰るとすぐに戻ってしまいました.「継続は力なり」その通りです.

4. 滞在中の生活

タイでの生活についてもいくつか書きたいと思います.

日本?
私が滞在したのはバンコクです.ここでは日本のデパートやコンビニがあるので日本の製品を手に入れることができます.ただ,日本の常識で買うとびっくりするものもいくつかあります.例えば緑茶.外見は日本のものと全く同じなのですが,飲んでみるととても甘いのです.一応現地の方々は「お茶=健康」という考えのもと飲んでるみたいなのですが・・

ラッキーカラー
タイの曜日にはそれぞれ色があります.日曜日は赤,月曜日は黄色,火曜日はピンク,という風に.特に誕生日の曜日の色はラッキーカラーということで,その色の服や小物などを身に付ける人が多いのだそうです.ちなみにタイの国民は王様がとても大好き.昨年で王様の在位60周年ということもあり,タイ国中お祝いムード満点で,王様の誕生曜日である月曜日になると,多くの人がそれを祝って月曜日の色である黄色のポロシャツを着ていました.

辛い・・
タイ料理といえば辛くて有名ですが,本当に辛いです.レストランで出てくる料理は最初あまり味付されておらず,それをお好みのスパイスで味付けするらしいのですが,最初の段階でずいぶん辛かったです.もちろんどこのレストランもそうとは限りませんが,辛いものが苦手な方は行く前に練習しておいたほうがいいかもしれません.

4. おわりに タイでの生活は毎日がとても楽しく,充実していました.今回は短期派遣という形で行きましたが,観光とはまた異なる視点でタイという国を見たことで自分自身にとっても刺激となりました.タイにはまた観光で行ってみたいと思います.
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