#author("2020-05-14T12:57:04+09:00","","") #author("2020-05-14T20:30:42+09:00","","") *LaTeX から PDFファイルと htmlファイルを作る 2020年5月13日 [#o28c573c] #contents ** 遠隔授業の準備で少し学んだこと [#rff46735] テキストを作るときには、まずは \( \LaTeX \) で作成する。 \( \LaTeX \) source file をコンパイルして、 PDFファイルを作る。 これが正本。 同じ \( \LaTeX \) source file を T&subsc{T};H で処理して、 htmlファイルを作成する。 これが、htmlコンバート版の元ファイル。 この、html ファイルを少し触って完成させる。 このやり方が作り易いと思ったのでした。 ** LaTeX source file から PDFファイルを作る [#ted8cf37] \( \LaTeX \) source file の作り方は……(省略)。 [[このあたり>LaTeXめも]] にメモはある。 $ uplatex source; dvipdfmx source これで PDFファイルが完成。 ** LaTeX source file から htmlファイルを作る [#n82ba414] \( \LaTeX \) source file から htmlファイルを作成するのには いくつかプログラムがあって、例えば、htlatex は TeX Live に 元々入っている。 しかし、htlatex は、いい感じの PDFファイルが出来るように 調整した \( \LaTeX \) source file をそのまま処理するのは不得意 (事実上不可能)。 ずっと以前は latex2HTML を使っていたのだけれどインストールが面倒で (今はマシンが違うのでインストールし直さなければならなかったのです)。 そこで、今回、別なプログラムを使ってみた。~ それが、T&subsc{T};H。 ホームページは↓~ http://hutchinson.belmont.ma.us/tth/ プラズマ物理学を専門としている Ian H. Hutchinson さん (http://www.psfc.mit.edu/people/faculty/ian-h-hutchinson または http://hutchinson.belmont.ma.us/hutchinson/ian.html Plasma Science and Fusion Center, Massachusetts Institute of Technology)の作。 数式も簡単な方法で html に変換してくれる。 また、html の文法が厳しくなるに従って、タグがややこしいのはイヤだよね〜、 との考えもあって、デフォルト設定では <head> と <body> のタグさえ出力しない。 でも、これくらいはほしいという人(←ワタシも、です)にはと、-w1 オプションを付ければ出力するよ、として下さっている。ありがたや。 *** インストール [#wbf0d179] http://hutchinson.belmont.ma.us/tth/distribution.html にある [[link to download list>http://hutchinson.belmont.ma.us/tth/tth-noncom/download.html]] から Windows executable(zip圧縮)をダウンロード 解凍し、tth_exe フォルダ毎、/usr/local/bin/ に置いた。~ exeファイル本体は /usr/local/bin/tth_exe/tth.exe にあるので、path を通す (Windows10 では再起動しなくてよい((さすがにネタが古過ぎるか……)))。 *** htmlファイルの作成 [#pe4231b4] PDFファイルと一緒に作成すればいいので $ uplatex source; dvipdfmx source; tth -w1 source でおっけい \( \LaTeX \) で hyperref を使ってリンクを作っておくと、 \( \LaTeX \) で hyperref を使ってリンクを作っておくと、 きちんと <a href="○○"> としてページ内リンクや外部リンク を作ってくれる。 目次から小見出しへ、また本文から文献やフッタに飛びます。 T&subsc{T};H で処理して作った htmlファイルには図は取り込まれず (<img src="○○"> などにはならず)、 図へのリンクが作成される ( <a href="○○">Figure</a> となる)。 そこで、クリック(タップ)不要の1枚物(?)の htmlファイルにするためには、 図のリンクを <img src="○○"> に変更しなくてはならない。 この置換は簡単。 これだけ修正すれば最低限はOK。 ** Water.css:クラスなしCSSフレームワーク [#yd67b4c3] クラスなしCSSフレームワークとして Water.css を利用すると 読み易さが向上する。 使ったのは lightテーマ(light.css)。 Moodle に置かれたテキストをPCで読むなら、または、印刷して読むのなら、 PDFファイルは適切だと思うのだけれど、 スマートフォンで読むにはあまりよろしくない。 そこで、単純な htmlファイルを作っておけば、一応は読めるけれども、 今度はPCでは読みづらい。 Moodle に置いた htmlファイルは、 ほぼ単独で読めるものを作っておく必要があるので (Moodle は html の環境を作らないため)、 クラスなしCSSフレームワークは便利なのです。 いくつか試したところ、Water.css はなかなかよかったので これを使うことにした。 Moodle に置いた htmlファイルを スマートフォンで開くと、 少し右のマージンが大きくなってしまうので、 少し拡大したほうが読み易くなるのが玉に瑕。 でも、それ以外は、素のhtmlファイルよりずっとよい。 何より、レシポンシブル対応になる。 文字の大きさや英語のフォントなど全体もいい感じになるし、 また、table は1行毎に色が白と薄いグレーの縞々になるし、 quote もカッコいい。 Water.css のデモは↓~ https://kognise.github.io/water.css/ ソースファイルは↓から取得~ https://github.com/kognise/water.css htmlファイルの <head> と </head> の間に <link rel="stylesheet" href="light.css"> と書き、htmlファイルと同じディレクトリに light.css を置けばよい。 Moodle なら、ほかの図のファイルと一緒にアップロードすればよく、 ディレクトリ構造を気にする必要がない。 |Today:&counter(today); |Yesterday:&counter(yesterday); |Total:&counter(); since 13 May 2020|