2014年度からの2回生学生実験のテキストに、
少し解説が加えられるかもしれないと思いページを作成。
テキスト本文の一部は著作権上公開を控えています*1。
cn bw / + bw ♀ × cn bw / + bw ♂
この実験の親世代の交配は、
cn bw / cn bw ♀ × + bw / + bw ♂
実験の都合で2つの突然変異を扱うが、 本質的には(cn に関する)一遺伝子雑種の実験
通常の cn / cn (ホモ接合:明るい赤色の眼色)と
野生型の眼色との見分けは難しい。
この交配実験では、
bw 突然変異が背景突然変異(background mutation)として入っているので、
となる。
その結果、色の有無の判断になり、見間違えを起こす可能性が低くなる。
また、眼色の突然変異は生存力にあまり影響しないので、
「3:1」の分離からの歪みが出づらくなる
(学生さんが余分?な考察をせずに済む ← 余計なお世話かもしれない)。
cn bw / cn bw ♀ × cn bw / + bw ♂
この実験の親世代の交配は実験1(一遺伝子雑種)と同じ
cn bw / + bw; cu / + ♀ × cn bw / + bw; cu / + ♂
この実験の親世代の交配は、
cn bw / cn bw; + / + ♀ × + bw / + bw; cu / cu ♂
実験の都合で3つの突然変異を扱うが、 本質的には(cn と cu に関する)二遺伝子雑種の実験
FlyBase には記述はないが、何となく cu は生存力が低いような感触がある。 厳密な実験はしていないけれど。
+ ♀ × w ♂
w ♀ × + ♂
遺伝子型がよくわからない白眼の突然変異の純系(ホモ接合)の4系統と、 戻し交雑に使う既知の突然変異2系統(cn、bw)の、 全ての組合せの交配(36通り)を行う
もし、眼色はX染色体と受験勉強で刷り込まれてしまっている場合、
眼色に関する相補性の実験の解釈はとても難しいものとなってしまう。
実験1〜3を行っているので、その心配はないとは思うけれど。
キイロショウジョウバエの野生型の未交尾の雌雄を、 吸虫管を使って空の飼育びんに入れ、 求愛行動を観察開始より1秒の単位で経時的に記録する
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