免疫組織化学(免疫細胞化学)法 |
一般的な行程の一例(ABC-HRP法)を示す。実験ごとに各条件を検討する必要がある。
01. 固 定(組織・蛋白質を保持し、抗原の流出を防ぐ。組織の種類・大きさなどによる)
01'. 洗 浄 PBS 室温、30分×3回
02. Triton処理(浸透性を高める、培養細胞には必須、透過電顕試料には一般に用いない)
02'. 洗 浄 PBS 室温、10分×3回
03. ブロッキング(抗体の非特異的結合を抑える;二次抗体を作る際に抗原の免疫に用いた動物の正常血清、またはBSAかスキムミルク)
03'. 洗 浄 PBS 室温、10分×3回 04. 一次抗体反応(検出したい目的の分子に対する(結合する)抗体)
04'. 洗 浄 PBS 室温、10分×3回 05. 二次抗体反応(一次抗体を認識し、ビオチン標識された抗体)
05'. 洗 浄 PBS 室温、10分×3回 06. ABC(Avidin-Biotin Complex)反応
06'. 洗 浄 PBS 室温、10分×3回 07. DAB発色反応
07'. 洗 浄(反応停止) PBS 室温、10分×3回 08. 脱 水
09. 透 徹
10. 封 入
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(付録)ゼラチンコートスライドグラスの作製法
0.5% ゼラチン水溶液(温めて溶かす)
続いて0.05% CrK(SO4)2・12H2O, クロムミョウバンを溶かす
ステンレスラックに入れたスライドグラスを、ゼラチン・クロムミョウバン液に浸け(数秒)、引き上げる 乾燥(ほこり等がかからないように注意) 保存 |