村野藤吾建築設計図展

第9回  村野藤吾建築設計図展

第9回  村野藤吾建築設計図展
「村野藤吾・晩年の境地」

  案内文

 村野藤吾の作品は、戦前のモダニズム期から、様式性や装飾を重んじた繊細さ、豊かさを備えていましたが、晩年、その造形の独自性は一層深度を増すようになります。それは、時には自由な線や面として、また時には華麗奇抜な内部空間やテクスチャーとして表れます。
しかしその独自性は、ただ自由度が増したというだけはなく、一貫した理念や方法に支えられているようにも見えます。それは一体何なのか。
村野は晩年、どのような境地に達したのでしょうか。


 9回目となる今年の村野藤吾建築設計図展では、箱根プリンスホテル(1978年)や谷村美術館(1983年)、村野の没後に竣工した三養荘新館(1988年)など、1970年代から80年代にかけての村野の晩年の作品12点を取り上げます。
京都工芸繊維大学が所蔵する図面・スケッチ類を写真や模型などとともに展示し、村野の晩年を立体的に再考したいと思います。


 近年、広島世界平和記念聖堂(1953年)をはじめとして、村野の作品は文化遺産として高い評価を受け、保存活用も進められています。
しかしその一方で、解体の危機に瀕している作品もあります。
晩年の、比較的近年に造られた作品でさえ、すでに解体されたものや、内部を中心に改装されたものが見受けられます。この展覧会の開催が、村野の今日的評価を深めるよい機会となることを期待しています。



展 覧 会 概 要



 第9回村野藤吾建築設計図展

 テーマ:
 「村野藤吾の晩年」

 開催期間:
 2007年11月27日(火)〜12月22日(土)(日曜日は休館)

 開館時間:
 10:00〜17:00(入館は16:30まで)

 会場:
 京都工芸繊維大学美術工芸資料館(京都市左京区松ヶ崎御所海道町)

 入場:
 一般200円、学生150円、高校生以下無料

 


 ◎出品予定作品

 箱根樹木園休息所(1971年)
 日本興業銀行本店(現・みずほコーポレート銀行本店、1974年)
 西山記念会館(1975年)
 小山敬三美術館(1975年)
 箱根プリンスホテル(現・ザ・プリンス箱根、1978年)
 松寿荘(1979年)
 八ヶ岳美術館(1980年)
 新高輪プリンスホテル(現・グランドプリンスホテル新高輪、1982年)
 谷村美術館(1983年)
 都ホテル大阪(現・シェラトン都ホテル大阪、1985年)
 京都宝ヶ池プリンスホテル(現・グランドプリンスホテル京都、1986年)
 三養荘新館(1988年)



シンポジウム



 「村野藤吾・晩年の境地」

 パネラー:
 神子  久忠(編集者・日刊建設工業新聞社編集部長)
 長谷川  堯(建築評論家・武蔵野美術大学教授)
 石田潤一郎(建築史家・京都工芸繊維大学大学院教授)

 司会:
 松隈洋(京都工芸繊維大学大学院准教授)


 日時:
 12月8日(土) 時間:14:00〜17:00

 会場:
 京都工芸繊維大学3号館0311講義室
 (京都市左京区松ヶ崎御所海道町、京都市営地下鉄松ヶ崎駅下車徒歩10分)

 定員:
  200名(当日先着順)

  入場:
  無料(申込不要)

 


 ■主催 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 村野藤吾の設計研究会

 ■問い合わせ先 「村野藤吾の設計研究会」事務局 笠原一人
 
  E-mail:kasahara@kit.ac.jp
  FAX:(075)724-7250




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