葉内CO2葉の内部構造の測定

光学顕微鏡や透過型電子顕微鏡を利用して葉の内部構造を解析する方法を解説します。何かご意見やご質問がありましたら半場までメールでご連絡下さい。

1.固定包埋 

1. 切片の切り出し

2. 包埋 

準備する試薬

グルタルアルデヒドによる前固定

オスミウム酸による後固定

脱水

プロピレンオキサイド置換(省略してもよい)

樹脂置換

Spurrの樹脂

以下の割合で、秤の上で調合してスターラーでよく混ぜ、エバポレータで十分に脱気する(以下の量はエッペンチューブで20本分程度)。樹脂が吸湿しないよう、量り取る部屋はクーラーを入れるなどの工夫が必要。適宜分注して-80℃で保存しておく。解凍するときは吸湿しないようデシケータの中で行う。樹脂には発がん性があるので、作業は手袋をはめて行う。

ERL 4206 10.0g
DER 7366.0g
NSA 26.0g
DMAE 0.4g

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2. 光学顕微鏡による観察とデータ解析 

切片の作成

切片の引き上げと染色

光学顕微鏡写真の撮影と内部構造の解析

使用機器:オリンパスBX51(本体)+オリンパスDP11(デジタルカメラ) 使用ソフトウエア:NIHimage 空隙率、細胞間隙に接する葉肉細胞や葉緑体表面積を計算する方法を紹介します。
photo_analysis/photo_section.jpg photo_whole.gif photo_meso.gif photo_smes.gif
元画像 Awhole Amesopohyll Lmes

3. 透過型電子顕微鏡による観察  

超薄切片の作成

ガラスナイフを作る(ナイフメーカー7800B、LKB社)

(注)切れ味のよいガラスナイフを作成するのは大変難しいです。また、ガラスナイフは保存している間にも劣化する上、使用限度も30回程度しかありません。頻繁に切片を作成する必要がある場合には、高価ですがダイヤモンドナイフを購入した方が研究の効率がはるかに向上するのでおすすめです。光学顕微鏡の観察のためにはヒストダイヤモンドナイフ(スイスdiatome社、イーエムジャパンで取り扱い。刃幅4mmで24万円)が便利です。3年以上使用していますがまだ再研磨の必要はありません。

ウルトラミクロトームで切片を切る(Reichert-Nissei ULTRACUT Nを使用)

染色

染色時間や水洗の方法は、サンプルによって変わるので、適宜調節する。

透過型電子顕微鏡の取り扱い(日立 H7100)

装置の立ち上げ

試料のセット

像の観察と写真撮影

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