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活動記録

研究紹介


強誘電ポリマーに関する研究

 

 ポリフッ化ビニリデン系共重合体を用いた,ナノメートルサイズ超薄膜の強誘電性の研究.100 nm以下の超薄膜のD-Eヒステリシス曲線や,残留分極,抗電界などの強誘電性を超薄膜の結晶状態と関連性を探る.

 

有機フォトリフラクティブポリマー材料に関する研究

 

 近年,本研究室において,電界を印加しない状態,すなわち無電界下の有機ポリマーにおいて,非常に大きな光学利得と高い回折効率を示すフォトリフラクティブ性が発現できることを見出した.高電界の印加は,これまで有機ポリマーのフォトリフラクティブ性発現のための必須条件と考えられていた.無電界下でのフォトリフラクティブ性メカニズム解明と,それを応用した新規な体積ホログラム光記録材料への開発を目指して研究を進めている.体積ホログラム光記録材料は,CD,DVD,Blu-rayDVDに続く,テラバイト級光メモリーとして期待される.

 

分布帰還型(DFB)有機レーザー発振素子の開発に関する研究

 

 コンパクトでかつ安価なポリマーレーザー発振素子の実現を目指して,分布帰還型(DFB)レーザー発振の研究を進めている.Dynamic Gratingを用いたDFBレーザー発振や,ホログラムグレーティングを利用して,表面に規則的な波型を形成させた素子からのDFBレーザー発振を研究している.

 

パルスレーザー照射によるポリマー表面の規則的な誘起構造形成とその応用に関する研究

 

 パルスレーザー照射によるレーザー誘起周期表面構造(Laser Induced Periodic Surface Structure (LIPSS))形成と,2光束干渉による表面レリーフグレーティング(Surface Relief Grating (SRG))構造形成に関する研究を,それらの光学素子への応用を目的として,アゾベンゼンポリマーを中心に行ってきた.ポリスチレンや,芳香族ポリエステルや,ポリカーボネートなど可視域で透明なポリマーにも,研究を展開させている.

 

フェムト秒レーザーによる多光子吸収プロセスを応用した周期構造形成・フォトニクス結晶に関する研究

 

 顕微鏡システムを用いたフェムト秒レーザーの,多光子励起による光反応を応用した2次元あるいは3次元規則的周期構造の構築と,その光学素子への応用を狙った研究を進めている. フェムト秒レーザーによる多光子干渉励起を用いた,フィルム内部での屈折率変調格子の構築と,その光学素子への応用を狙った研究も進めている.

 

ESR測定によるポリマーの光増感反応に関する研究

 

 光照射により分解あるいは架橋反応を示すポリマーは,マイクロリソグラフィなどの光機能性材料への応用が待される.本研究室ではこれまでにエステル基(R-COO-R')を有するポリマーの光増感反応に注目し,直鎖型あるいはネットワーク型の分子構造と反応機構との関連性について,電子スピン共鳴(ESR)を用いた解析を行ってきた.又,スピントラップ法により短寿命ラジカル種を長寿命にすることで,より詳しい反応解析も行っている.

 

誘導放出制御 (STED) 顕微鏡の開発に関する研究

 

 現在の光学顕微鏡において,回折限界を超える分解能を実現することは難しい.そこで,誘導放出制御 (STED) 顕微鏡の理論を用いて光学顕微鏡に,これまで不可能であった分解能をもたらすことを目的として,新たな高性能の光学顕微鏡の開発に関する研究を行っている.

 

高分子積層超薄膜の熱物性

 

 基盤上に作製された1ミクロン以下の厚みの高分子薄膜においては,盤薄膜間相互作用や表面効果によって,ガラス転移点(Tg)がバルク状態とは異なって観測される.本研究では,種々の基盤上にポリスチレンなどの様々なポリマーを積層した薄膜材料を作製し,その数ミクロン平方の局所な領域を,原子間力顕微鏡(AFM)を応用した局所熱分析装置(マイクロ・サーマル・アナリシス、mTA)を用いて測定し,試料が示す特異的な熱物性に関する分子論的な考察を行っている.

 

生分解性ネットワークポリマーの研究

 

 地球環境にやさしいポリマーの開発を目的として,生分解性を有するネットワークポリマーを新規合成し,その酵素分解性と機械的特性の向上を目的として中心に研究を進めている.さらに,芳香族モノマーとの共重合体も調製し,これらの性質のさらなる向上を目指している.

 

光ポーリングに関する研究

 

 オプティカルポーリング(光ポーリング)法とは,パルスレーザーの基本波とその2倍波との混合波の3次の非線形光学効果を利用して,アモルファス材料中に非中心対称性のχ(2) 構造を誘起させるユニークな手法である.この手法を用いた, χ(2) 光導波路形成や,体積χ(2)ホログラム光記録などを現在研究中である.

 

 

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